ファームウェアアップデートで一気に便利に❢
~センスプレーヤーで使えるようになったAndroidアプリのご紹介~
以前に本サイトでもご紹介した多機能デイジープレイヤーの「センスプレーヤー」ですが、2か月ほど前からのファームウェアアップデートからAndroidアプリのダウンロード・使用に対応したのはご存じでしょうか。
今回は徐々に増えてきている、センスプレーヤー対応アプリのインストール方法・使い方・詳細についてご紹介したいと思います。
※視覚障碍者のために開発・提供されているセンスプレーヤーは基本的に音声読み上げに対応していますが、インストールできるサードパーティ製アプリについてはアクセシビリティが保証されている訳ではありません。今後増えていく対応アプリにつきましても、音声読み上げに対応しきれていないものがある可能性がありますので、ご了承ください。
アップデートでできるようになったこと
センスプレーヤー対応アプリの詳しい情報をお伝えする前に、まずはどのようなアップデートで、どのようなアプリが使えるようになったのかについて、大まかに説明します。
- 対象ファームウェア
- ファームウェア57902(20231213版)前後
- アップデート内容
- Androidスマートホン向けの一部モバイルアプリがセンスプレーヤーからインストール・起動・使用できるようになりました。
- ただし、Playストア等から自由にインストールできる訳ではなく、問題なく動作することが確認された、一部のアプリが専用の「アプリインストーラ」からダウンロードできるようになっている形です。
- 対応アプリ
- 主に画面表示を必要としない、音楽・ラジオ・動画の視聴・閲覧アプリ、視覚障碍者向けのOCR・補助アプリ、ウェブブラウザ、ミーティングアプリなど(記事執筆時は14種類)
基本情報については以上です。なお、次項からご紹介する各種アプリをご利用いただくには記事執筆時の最新バージョン、ファームウェア58142(20231226版)へアップデートする必要があるようです。
アプリのインストール方法
続いては1つ目の本題、センスプレーヤーへのアプリのインストール方法についてご紹介します。なお、古いファームウェアをご利用の場合には、まず下記の手順に沿ってセンスプレーヤーのアップデートを実施してください。
ファームウェアアップデートの手順
- インターネットに接続していない場合には、無線LANボタン(端末全面、左上から2番目のボタン)を長押しして設定画面を開き、お使いのWi-Fiネットワークへ接続してください。
- センスプレーヤートップメニューの中から「ユーティリティ」を選択し、決定ボタンで進みます。
- 続いて「ファームウェアの更新」、「オンライン」と進みます。
- 新しいファームウェアバージョンがリリースされている場合には指示に従ってアップデートを終了してください。
最新のファームウェアにアップデートできたら、続いてアプリのインストールに進むことができます。下記の手順に沿って、お好みのアプリをインストールしてみてください。
アプリのインストール手順
- インターネットに接続していない場合には、無線LANボタン(端末全面、左上から2番目のボタン)を長押しして設定画面を開き、お使いのWi-Fiネットワークへ接続してください。
- センスプレーヤーのトップメニューから「全てのアプリケーション」を選び、決定ボタンで進みます。
- 続いて「アプリインストーラ」を選択した後、上下矢印キーで公開中のアプリからインストールしたいものを探します。
- 決定キーを押下するとインストールが開始され、少しの間インストール状況が読み上げられるようになります。
- インストールが終了すると自動的に「全てのアプリケーション」画面へ戻りますので、上下矢印キーで移動してインストールしたアプリが一覧に追加されていることを確認してください。
アプリのインストール方法は以上です。
一度インストールしたアプリはいつでも「全てのアプリケーション」から起動できますので、2度目移行に起動する再には「あぷりインストーラ」を開く必要はありません。
対応アプリのご紹介
最後に、本記事の執筆時(2024年1月中旬)時点で提供されている、センスプレーヤー用アプリ14種類について、簡単にご紹介します。
ぜひ、アプリインストール時のご参考にしていただければ幸いです。
- (1) Abema
- iPhone・Android用に提供されている、知名度の高い動画閲覧アプリです。無料で視聴できるタイトルが多いのが特徴です。
- (2) Amazon Alexa
- Amazon Echoに搭載されているAIアシスタント、Alexa(アレクサ)をスマートホンから呼び出し・管理できるアプリです。Amazon Echoをもっていなくても基本的な機能は直接利用できますので、Amazonアカウントをお持ちの方はぜひお試しください。
- (3) Be My Eyes
- 助けを必要としている視覚障碍者ユーザを、時間のある晴眼ユーザと接続してくれる、有名な視覚障碍者向け補助アプリの一種です。Chat GPT-4を搭載した「Be My AI」もアプリから使えるようになっているので、入れておいて損はないかと思います。
- (4) Chrome
- 言わずと知れた、Google製のモバイルブラウザです。ウェブ検索・動画視聴など基本的な操作は全て行えるようです。
- (5) Microsoft Edge
- Google Chromeと同様、Microsoftが開発したモバイルブラウザアプリです。できることはChromeとほぼ同じなので、普段PC・スマートホンで利用しているブラウザと合わせるのが良さそうです。
- (6) Envision AI
- リアルタイムのOCR・写真からのOCR・物体認識・顔認識など数多くの機能を搭載した、非常に有名な視覚障碍者向け補助アプリです。アカウントは必要ですが、スマートホン版アプリと同じ機能がセンスプレーヤーから利用できるので非常に便利です。
- (7) Lookout
- Android向けにGoogleが提供している視覚障害者向け補助アプリの一種です。OCR・物体認識など必要な機能が一通り網羅されているので、Envision AI・Be My Eyesと同様、インストールしておくと便利かと思います。
- (8) NaviLens
- 専用のタグをカメラで読み取ることで、登録されている情報に即時にアクセスすることができるアプリです。スマートホン版アプリを利用されている方にとっては、より使える範囲が広がって便利になるかと思います。
- (9) Netflix
- 知名度の非常に高い、動画視聴アプリの一種です。優良アカウントへの登録が必要ですが、既に利用されている場合にはセンスプレーヤーからも気軽に動画を閲覧することができて利便性が高まります。
- (10) Prime Video
- AbemaやNetflixと同様、Amazonが提供している動画見放題アプリです。Prime会員は無料で利用できるのでお勧めです。
- (11) TuneIn Radio
- ネットラジオが視聴できるアプリです。ラジコなどと同様ロングセラーアプリではありますが、対応局数はやや少なめな印象です。
- (12) UDCast
- 映画のシーン・博物館や美術館のガイドなどに合わせて音声解説を提供してくれるスマートホン向けアプリです。映画をよく見られる方にはお勧めですが、センスプレーヤーではバッテリーの持ちが少し不安です。
- (13) Zoom
- 非常に有名なミーティングアプリの一種です。自由に音声通話ができるようにはなっているのですが、記事執筆時には動作が非常に不安定で、何度もクラッシュを繰り返してしまう状況です。
- (14) サリバン
- Envision AIと同様、文字・物体・顔認識に対応した視覚障碍者補助アプリです。日本での知名度はそれほど高くはありませんが、必要な機能は網羅されています。
まとめ
さて、今回の記事ではセンスプレーヤーが新たに対応した、各種Androidアプリのインストール方法や概要についてご紹介しました。
バッテリーやメモリへの影響などはまだ分かりませんが、わざわざスマートホンを取り出すことなく便利なアプリを起動・利用できる利点は大きいのではないでしょうか。
皆さんもぜひ、お好みのアプリが提供されていないか、探してみてください。