アクセシビリティガイドライン「WCAG2.2」
簡易チェックリスト
ウェブサイトやアプリケーションなどが高齢者・障害者にも使えるものであるかどうか、「ウェブアクセシビリティ」の基準を定めている世界的な企画である「WCAG(Web Accessibility Guidelines)2.2」について、各達成基準をできる限りシンプルな言い回しで表現した、簡易的なチェックリストです。
HTML・CSSの基礎知識がないとかなりややこしい内容に感じられるかと思いますが、ブログ・ホームページ・SNSを投稿する際にはぜひわかりやすい項目だけでもまねしてみてください。
✳️本チェックリストはセルごとの情報量が多いため、パソコン・タブレットでの閲覧を推奨しています。
✳️適合レベルについて: WCAGの達成基準は重要度が高く難易度が低いものから順に、レベルA・レベルAA(ダブルエー)・AAA(トリプルエー)の3つの適合レベルに分類されており、レベルAAAへの準拠は推奨されておらず極めて難しいとされています。本ページのチェックリストでは適合レベルごとに項目をフィルタリングできるようになっていますので、下記フィルタボタンから任意のレベルを選択してご利用ください。
なお、「適合」・「準拠」などの言葉の定義等詳しくは「ウェブコンテンツの JIS X 8341-3:2016 対応度表記ガイドライン」(ウェブアクセシビリティ基盤委員会)をご参照ください。
適合レベルの選択
番号 | 適合レベル | 達成基準 | 説明 |
---|---|---|---|
1. 知覚可能 | |||
1.1.1 | レベルA | 非テキストコンテンツ | 純粋な装飾目的である場合・認証目的に用いられている場合などを除き、利用者に提示されるすべての非テキストコンテンツには、同等の目的を果たすテキストによる代替を提供しなければならない(画像・ボタン等)。 |
1.2.1 | レベルA | 音声のみ及び映像のみ(収録済) | それが他のメディアの代替手段である場合を除き、映像のみまたは音声のみのメディアにはテキスト・字幕・音声等による代替コンテンツを提供しなければならない。 |
1.2.2 | レベルA | キャプション(収録済) | それが他のメディアの代替手段である場合を除き、音声と映像が同期したメディアに含まれている全ての収録済の音声コンテンツに対してキャプション(字幕)を提供しなければならない(動画)。 |
1.2.3 | レベルA | 音声解説、又はメディアに対する代替(収録済) | それが他のメディアの代替手段である場合を除き、収録済の映像コンテンツに対してはテキストによる説明または音声解説を提供しなければならない。 |
1.2.4 | レベルAA | キャプション(ライブ) | 音声と映像が同期したメディアに含まれる全てのライブの音声コンテンツに対して、キャプション(字幕)を提供しなければならない。 |
1.2.5 | レベルAA | 音声解説(収録済) | 音声と映像が同期したメディアに含まれる全ての収録済の映像コンテンツに対して、音声解説を提供しなければならない。 |
1.2.6 | レベルAAA | 手話(収録済) | 音声と映像が同期したメディアに含まれる全ての収録済の音声コンテンツに対して、手話通訳を提供しなければならない。 |
1.2.7 | レベルAAA | 拡張音声解説(収録済) | 前景音の合間が、音声解説で映像の意味を伝えるのに不十分な場合、音声と映像が同期したメディアに含まれる全ての収録済の映像コンテンツに対して、拡張音声解説を提供しなければならない。 |
1.2.8 | レベルAAA | 1.2.8 メディアに対する代替(収録済) | 収録済の音声と映像が同期したメディア・映像しか含まないメディアの全てに対して、説明・音声解説等の代替コンテンツを提供しなければならない。 |
1.2.9 | レベルAAA | 音声のみ(ライブ) | ライブの音声しか含まないコンテンツに対して、それと同等の情報を提示するテキスト等の代替コンテンツを提供しなければならない。 |
1.3.1 | レベルA | 情報及び関係性 | 何らかの形で提示されている情報・構造・関係性はテキストで定時し、その内容に応じて適切な要素を設定することでプログラムによる解釈が可能な状態にしなければならない(見出し、箇条書き、表、フォームなど)。 |
1.3.2 | レベルA | 意味のある順序 | 提示されている順序がそのコンテンツの意味に影響を及ぼす場合、外見だけでなく、スクリーンリーダーを含むプログラムによっても正しい順序で読み込まれなければならない。また、1つの繋がった単語をスペースなどにより分割してはならない。 |
1.3.3 | レベルA | 感覚的な特徴 | コンテンツを理解し操作するための説明は、形・色・大きさ・視覚的な位置・方向・音のような感覚的な特徴だけに依存してはならない。 |
1.3.4 | レベルAA | 表示の向き | 表示の固定がコンテンツの提供に必要不可欠である場合を除き、縦向き・横向きのどちらでも閲覧・操作できなければならない。 |
1.3.5 | レベルAA | 入力目的の特定 | 利用者の情報を集める各入力フィールドの目的は、スクリーンリーダーを含めプログラムにより解釈可能でなければならない。 |
1.3.6 | レベルAAA | 目的の特定 | HTMLなどマークアップ言語で実装されたコンテンツでは、操作可能な要素・アイコン・領域の目的はプログラムによる解釈が可能でなければならない。 |
1.4.1 | レベルA | 色の使用 | 情報を伝える・動作を示す・反応を促す・視覚的な要素を判別するなどの目的に対し、色が唯一の視覚的手段になっていてはいけない。 |
1.4.2 | レベルA | 音声の制御 | 自動的に再生され3秒間以上続く音声がある場合、それを一時停止・停止できる機能、またはシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量を調整できる機能を用意しなければならない。 |
1.4.3 | レベルAA | コントラスト(最低限) | 大きな文字で3:1以上のコントラスト比がある場合、変更できないロゴやデザインである場合を除き、テキストや文字画像とその背景の間には4.5:1以上のコントラスト(輝度)比を確保しなければならない。 |
1.4.4 | レベルAA | テキストのサイズ変更 | 字幕・キャプション・文字画像を除き、テキストは支援技術の力を借りずに200%まで拡大することができ、その際他のコンテンツと重なること・ぼやけることがないようにしなければならない。 |
1.4.5 | レベルAA | 文字画像 | ロゴデザイン等必要不可欠な者・利用者の要求に応じた視覚的なカスタマイズができるものを除き、使用している技術で意図した視覚的提示が可能である場合、文字画像ではなくテキストを利用しなければならない。 |
1.4.6 | レベルAAA | コントラスト(高度) | 大きな文字で4.5:1以上のコントラスト比がある場合、変更できないロゴやデザインである場合を除き、テキストや文字画像とその背景の間には7:1以上のコントラスト(輝度)比を確保しなければならない。 |
1.4.7 | レベルAAA | 小さな背景音、又は背景音なし | 主として発話を含み、音声CAPTCHA・音声ロゴではなく、且つ音楽表現を意図した発声ではない収録済みの音声のみを含むコンテンツについては、背景音を含めない、背景音を昇温する機能を提供する、または背景音を前景音よりも20dB以上小さく設定する必要がある。 |
1.4.8 | レベルAAA | 視覚的提示 | テキストブロックの視覚的提示については、利用者が前景色と背景色を選択できる機能を提供し、幅が半角80字を越えないようにし、均等割り付けせず、段落中の行送りを少なくとも1.5文字文確保し段落の間隔をその行送りの1.5倍以上にし、また200%までサイズ変更でき、利用者が全画面表示にしたウィンドウで 1 行のテキストを読むときに横スクロールする必要がないようにしなければならない。 |
1.4.9 | レベルAAA | 文字画像(例外なし) | 文字画像は純粋な装飾に用いられている場合・ロゴデザインなど必要不可欠である場合にのみ用いるようにしなければならない。 |
1.4.10 | レベルAA | リフロー | 地図など2次元的なレイアウトを必要とするものを除き、コンテンツは、小さめのスマートホン表示(幅320pxにおける縦スクロール、または高さ256pxにおける横スクロール)でも2次元的スクロールを必要としてはならない(表など)。 |
1.4.11 | レベルAA | 非テキストのコントラスト | ロゴデザインなど必要不可欠なものを除き、操作を受け取る要素・利用者に情報を伝えるためのグラフィック等では隣接した色動詞の間に3:1以上のコントラスト(輝度)比を確保しなければならない。 |
1.4.12 | レベルAA | テキストの間隔 | ユーザによりテキストサイズなどが変更できる場合、フォントサイズの1.5倍以上の行間、フォントサイズの2倍以上の段落間、フォントサイズの0.12倍以上の字送り、及びフォントサイズの0.16倍以上の単語の間隔を確保しなければならない。 |
1.4.13 | レベルAA | ホバー又はフォーカスで表示されるコンテンツ | HTMLやブラウザの仕様により表示されるものを除き、マウスポインタのホバーやキーボードフォーカスを当てたり外したりすることで追加コンテンツの表示・非表示が切り替わる場合には、そのホバー・フォーカスを外すことなく非表示にすることができる機能・追加コンテンツ上でマウスポインタを移動させられる機能・マウスポインタ・フォーカスを外すまで追加コンテンツが表示され続ける機能の全てを実装しなければならない。 |
2. 操作可能 | |||
2.1.1 | レベルA | キーボード | 手書き入力や描画などマウスが必要不可欠なものを除き、マウス・タッチジェスチャーにより操作できる要素は、キーボードでも、特定のタイミングを要することなく操作できるように実装しなければならない。 |
2.1.2 | レベルA | キーボードトラップなし | キーボード操作でフォーカスを当てられる要素・範囲からは、同様にTabキーやカーソルキーなどによりフォーカスを外せるように実装しなければならない。また、特定の範囲・エリアから抜け出すためにEscキーなど特殊なキー操作を必要とする場合、その旨利用者へ通知しなければならない。 |
2.1.3 | レベルAAA | キーボード(例外なし) | マウス・タッチジェスチャーにより操作できる要素は例外なく、キーボードでも特定のタイミングを要することなく操作できるように実装しなければならない。 |
2.2.1 | レベルA | タイミング調整可能 | リアルタイムのイベント・制限時間の設定が必要不可欠な場合・20時間以上の猶予がある場合を除き、コンテンツに制限時間を設ける場合にはその制限時間を解除できる仕組み、事前に制限時間を10倍以上に調整できる仕組み、または時間切れになる前にりゆおしゃに警告し、制限時間を10倍以上に延長できる機能の何れかを提供しなければならない。 |
2.2.2 | レベルA | 一時停止、停止、非表示 | 自動的に開始し、他のコンテンツと並行して表示される、動き・点滅・スクロールのある要素については、それを一時停止・停止・非表示にすることのできる機能を提供しなければならない。 |
2.2.3 | レベルAAA | タイミング非依存 | ライブイベントや操作を必要としない映像・音声のみのコンテンツを除き、同さ・情報の理解にタイミングが必要なコンテンツを実装してはならない。 |
2.2.4 | レベルAAA | 割り込み | 緊急を要するものを除き割り込みは利用者が延期・抑制できるように実装しなければならない。 |
2.2.5 | レベルAAA | 再認証 | 認証済のセッションが切れた場合、再認証後でもデータを失うことなく利用者が操作を継続できるように実装しなければならない。 |
2.2.6 | レベルAAA | タイムアウト | 20時間以上の猶予がある場合を除き、データの損失を引き起こす恐れのある無操作の残り時間が警告されるよう実装しなければならない。 |
2.3.1 | レベルA | 3回の閃光、又は閾値以下 | 1秒間に3回以上の閃光、または一般閃光閾値・赤色閃光閾値を上回る閃光を放つコンテンツを自走してはいけない。 |
2.3.2 | レベルAAA | 3回の閃光 | 1秒間に3回以上の閃光を放つコンテンツは実装してはいけない。 |
2.3.3 | レベルAAA | インタラクションによるアニメーション | 機能もしくは情報伝達に必要不可欠である場合を除き、利用者の操作により引き起こされるアニメーションは無効化できるように実装しなければならない。 |
2.4.1 | レベルA | ブロックスキップ | 複数のページで繰り返されているコンテンツのブロックを読み飛ばせる仕組み(本文へ遷移するためのページ内リンクまたは本文冒頭に設定する見出し要素)を提供しなければならない。 |
2.4.2 | レベルA | ページタイトル | ウェブページにはその主題または目的を説明した、一意的なタイトルを設定しなければならない。 |
2.4.3 | レベルA | フォーカス順序 | 操作可能な要素が順を追ってフォーカスできる場合、外見通り且つ意味を損なわない順序でキーボードフォーカスを受け取るよう実装しなければならない。 |
2.4.4 | レベルA | リンクの目的(コンテキスト内) | あえて目的を不明瞭にしているものを除き、リンクの目的はリンクテキスト・リンク画像の代替テキスト単独で、またはリンクとその周囲のテキスト・直前の見出し等の内容から判断できるようにしなければならない。 |
2.4.5 | レベルAA | 複数の手段 | それが特定の登録・認証プロセスの1手順である場合を除き、ウェブやアプリケーションのページを見つける手段は複数用意しなければならない。 |
2.4.6 | レベルAA | 見出し及びラベル | 見出しやラベルには、必ずその後に続くコンテンツの主題・目的等を記載しなければならない。 |
2.4.7 | レベルAA | フォーカスの可視化 | キーボード操作が可能な要素には、必ず視覚的に確認することのできるフォーカスインジケータが表示されるよう実装するか、フォーカスインジケータを有効にできる機能を設定しなければならない。 |
2.4.8 | レベルAAA | 現在位置 | 利用者が現在ウェブサイト・アプリケーション全体の中でどのページに位置しているかについての情報が利用できるよう実装しなければならない(パンくずリスト等)。 |
2.4.9 | レベルAAA | リンクの目的(リンクのみ) | あえて目的を不明瞭にしているものを除き、リンクの目的はリンクテキスト・リンク画像の代替テキスト単独で判断できるようにしなければならない。 |
2.4.10 | レベルAAA | セクション見出し | テキストを中心としたブロックは、全てセクション見出しを用いて、コンテンツごとに整理されていなければならない。 |
2.4.11 | レベルAA | 隠されないフォーカス(最低限) | 操作可能な要素がキーボードフォーカスを受け取るとき、開発者が作成したコンテンツによって、その全体像が隠されるようなことがないように実装しなければならない。 |
2.4.12 | レベルAAA | 隠されないフォーカス(高度) | 操作可能な要素がキーボードフォーカスを受け取るとき、開発者が作成したコンテンツによって、一切隠されるようなことがないように実装しなければならない。 |
2.4.13 | レベルAAA | フォーカスの外観 | 開発者により調整することのできないもの・ブラウザ特有のものを除き、キーボードフォーカスはフォーカスされていない外周よりも2px以上の領域を持ち、フォーカス時・非フォーカス時の間で3:1 のコントラスト(輝度)比が確保されているよう実装しなければならない。 |
2.5.1 | レベルA | ポインタのジェスチャ | それが必要不可欠なものでない限り、複数のクリックや軌跡ベースの操作を要する機能は全て、ドラッグや軌跡ベースの操作を必要としない、ワンクリックのマウス操作で実施できるように実装しなければならない。 |
2.5.2 | レベルA | ポインタのキャンセル | マウスダウンイベントが必要不可欠である場合を除き、ワンクリックで実行できる操作は機能を実行する目的でダウンイベントを使用しないこと・機能完了前に通知する機能を実装すること・操作中の機能を取り消せる機能を実装すること・マウスのアップイベントによりダウンイベントの機能を反転できることのうち、何れかを満たしていなければならない。 |
2.5.3 | レベルA | ラベルを含む名前(name) | 操作可能な要素にテキスト・文字画像のラベルが付けられている場合、そのラベルと視覚的に提示されている情報を一致させなければならない。 |
2.5.4 | レベルA | 動きによる起動 | 万歩計など動きが必要不可欠なコンテンツ・アクセシビリティを確保したコンテンツを提供するための機能を除き、デバイス・利用者の動きにより動作する機能は、マウスやキーボードでも操作でき、且つ偶発的な起動を防ぐために動きへの反応を無効化することができるよう実装しなければならない。 |
2.5.5 | レベルAAA | ターゲットのサイズ(高度) | その大きさによる提示が必要不可欠である場合・文書中に埋め込まれている場合・同じ機能を果たし本基準に準拠した大きさが設定された要素が他にある場合を除き、マウス・キーボード操作のターゲットは44×44px以上でなければならない。 |
2.5.6 | レベルAAA | 入力メカニズムの共存 | 制限が必要不可欠な場合・セキュリティの確保に必要な場合・利用者による設定を尊重する上で必要な場合を除き、プラットフォームで提供されている入力方法の使用を、ウェブサイト・アプリケーション側が制限してはいけない。 |
2.5.7 | レベルAA | ドラッグ動作 | それが支援技術やブラウザなどにより設定されている場合や必要不可欠な場合を除き、操作にドラッグ動作を用いる全ての機能は、ドラッグなしのワンクリックの操作で完遂できるように実装しなければならない。 |
2.5.8 | レベルAA | ターゲットのサイズ(最低限) | その大きさによる提示が必要不可欠である場合・文書中に埋め込まれている場合・同じ機能を果たし本基準に準拠した大きさが設定された要素が他にある場合・要素自身を中心とした直径24pxの円が他のターゲットを含む円と重ならない場合を除き、マウス・キーボード操作のターゲットは24×24px以上でなければならない。 |
3. 理解可能 | |||
3.1.1 | レベルA | ページの言語 | ウェブページのデフォルトの自然言語が何であるか、プログラムによる解釈が可能な形で設定されていなければならない(HTML要素のLang属性)。 |
3.1.2 | レベルAA | 一部分の言語 | 固有名詞・技術用語・キャッチフレーズ・すぐ前後にあるテキストの一部になっている語句を除き、デフォルトの設定と異なる言語で書かれたフレーズ・語句にはその自然言語が何であるかプログラムによる解釈が可能な形で設定されていなければならない(Lang属性)。 |
3.1.3 | レベルAAA | 一般的ではない用語 | 業界用語など一般的ではない用語・限定された用法で使われている単語や語句については、その明確な定義を提示する仕組みを実装しなければならない。 |
3.1.4 | レベルAAA | 略語 | 略語についてはその元の語、または意味を特定する仕組みを提供しなければならない。 |
3.1.5 | レベルAAA | 読解レベル | 固有名詞や題名を取り除いた状態のテキストが前期中等教育レベル以上の読解力を要する場合、補足コンテンツまたは前期中等教育レベル以上の読解力を必要としない簡易版のテキストを提供しなければならない。 |
3.1.6 | レベルAAA | 発音 | 発音が分からないと単語の意味が不明瞭になる場合、その単語の明確な発音を特定できるように実装しなければならない。 |
3.2.1 | レベルA | フォーカス時 | 操作可能な要素については、フォーカスを受け取っただけでページ遷移・フォーカス箇所の移動等大きなコンテキストの変化を引き起こしてはならない。 |
3.2.2 | レベルA | 入力時 | 事前に利用者へ通知されている場合を除き、操作可能要素へのテキスト入力・選択肢<や設定の変更によりページ遷移・フォーカス箇所の移動等大きなコンテキストの変化を引き起こしてはならない。/td> |
3.2.3 | レベルAA | 一貫したナビゲーション | ウェブサイト・アプリケーションで複数のページに繰り返し表示されるナビゲーションは、利用者が自ら設定した場合を除き繰り返される度に相対的に同じ順序で出現するよう実装しなければならない。 |
3.2.4 | レベルAA | 一貫した識別性 | ウェブサイト・アプリケーション内の複数ページに、同様の位置関係・レイアウトで提供されていて同じ機能を有する要素は、そのテキストやデザインを統一して識別しやすいよう実装しなければならない。 |
3.2.5 | レベルAAA | 要求による変化 | ページのコンテンツは利用者の要求によってのみ行われるよう実装する、または利用者の要求によらないコンテキストの変化を停止させられる機能を提供しなければならない。 |
3.2.6 | レベルA | 一貫したヘルプ | 連絡先情報・連絡用フォーム・自己解決用オプション・チャットボット等自動化された連絡機能の何れかを含み、ウェブサイト・アプリケーション内の複数ページで繰り返し表示されるヘルプ機能については、利用者の設定により変更されている場合を除き相対的に同じ順序で表示されるよう実装しなければならない。 |
3.3.1 | レベルA | エラーの特定 | フォームにおいて入力エラーが自動的に検出されるよう実装している場合、エラーとなっている箇所とその内容・原因を説明したテキストを提供しなければならない。 |
3.3.2 | レベルA | ラベル又は説明 | 利用者に情報の入力を要求する場合、その用途や内容が解るようラベルまたは説明文を提供しなければならない。 |
3.3.3 | レベルAA | エラー修正の提案 | パスワード等セキュリティに関わるもの・クイズ等コンテンツの目的を損なってしまうものを除き、入力エラー及びその修正方法が自動的に検出されるよう実装しているフォームでは、エラーの箇所・内容に区加え、修正方法がテキストにより明示されなければならない。 |
3.3.4 | レベルAA | 誤り防止(法的、金融、データ) | 法的情報・金融取引情報を扱うフォームや試験の回答を送信するフォームでは、送信を取り消す機能・エラーが検出され入力内容の修正ができる機能・送信前に入力内容の見直し・修正ができる機能の何れかを提供しなければならない。 |
3.3.5 | レベルAAA | ヘルプ | ページの表示内容・入力を求められている情報などのコンテキストについて、ヘルプ機能が利用できるよう実装しなければならない。 |
3.3.6 | レベルAAA | 誤り防止(すべて) | 情報の入力を求める全てのフォームについて、送信を取り消す機能・エラーが検出され入力内容の修正ができる機能・送信前に入力内容の見直し・修正ができる機能の何れかを提供しなければならない。 |
3.3.7 | レベルA | 冗長な入力項目 | 情報の再入力が必要不可欠な場合・セキュリティの確保に必要な場合・過去に入力した情報が無効になっている場合を除き、同一の処理内で過去に入力を求めた情報については自動的に入力されるか、利用者により選択できるよう実装しなければならない。 |
3.3.8 | レベルAA | アクセシブルな認証(最低限) | テストに依存しない別の認証方法がある場合・完遂を支援する機能が提供されている場合・物体認識に用いられるものである場合・利用者自身が投稿したデータの識別に用いられる場合を除き、パスワードを記憶する・パズルを解く等の認知機能テストは認証プロセスのどの段階においても要求されてはならない。 |
3.3.9 | レベルAAA | アクセシブルな認証(高度) | テストに依存しない別の認証方法がある場合・完遂を支援する機能が提供されている場合を除き、パスワードを記憶する・パズルを解く等の認知機能テストは認証プロセスのどの段階においても要求されてはならない。 |
4. 堅牢(robust) | |||
4.1.1 | レベルA | 構文解析(廃止済) | ウェブサイト・アプリケーションは利用している開発言語・技術の仕様に沿った構文で記述・作成しなければならない。現在は本基準がアクセシビリティ上の問題を引き起こすことが少なくなったことから、単体で利用することはなくなっている。 |
4.1.2 | レベルA | 名前(name)・役割(role)・値(value) | 操作可能な要素の名前と役割はブラウザやスクリーンリーダー等のプログラムにより識別できる形で提供され、また状態・値の変化はプログラムにより設定可能な状態且つスクリーンリーダー等により通知されるような形で提供されていなければならない。 |
4.1.3 | レベルAA | ステータスメッセージ | HTMLなどマークアップ言語を使って実装されたページでは、ステータスメッセージはプログラムにより解釈できる形で、且つフォーカスすることなく利用者に通知されるよう実装しなければならない。 |