ついに日本語にも対応!
～iPhone・iPadでVoiceOverの音声を追加する方法～

🎤いつも通り、ご紹介しているアプリ・ツールは全てVoiceOverに対応していることを確認した上で掲載しています。

VoiceOver・読み上げコンテンツに
サードパーティ製の音声エンジンを追加する方法

それでは早速本題から、iPhone・iPadの「VoiceOver」や「読み上げコンテンツ」機能にサードパーティ製の音声エンジンを追加・設定する方法についてご説明します。

Step 1:

まずはAppStoreから音声エンジンに対応したアプリをダウンロードする必要があります。次項以降のリンクから、お好みのものをダウンロードしてみましょう。

※記事執筆時(2023/6/8現在)、日本語対応の音声エンジンは「ドキュメントトーカ」しか提供されていません。

Step 2:

一度ダウンロードしたアプリを開き、登録・課金などの必要があれば指示通り行ってください。

Step 3:

「設定」アプリ→「アクセシビリティ」を開き、エンジンを追加したいアクセシビリティ機能に応じて以下のページへ移動してください。

(1) VoiceOver: 「VoiceOver」→「読み上げ」→「声」(デフォルトの音声を変更する場合)/「ローターで選択可能な言語」(日本語のみ、もしくはその他の言語に設定したい場合)

(2) 読み上げコンテンツ: 「読み上げコンテンツ」→「声」→変更したい音声の言語

Step 4:

先ほどダウンロードした音声エンジンの名前(DTalkerなど)、もしくは直接追加されている音声名(Joelleなど)を選択します。

以上で音声エンジンの設定は完了です。なおVoiceOverの場合、「アクティビティ」→「アクティビティを追加」→「声」の値を変更することで、デフォルトの音声を変えずに状況に応じて音声エンジンを使い分けることもできます。

日本語対応エンジン
「ドキュメントトーカ」のご紹介

音声エンジンの設定方法についてご説明したところで、ここからは現在提供されている音声エンジンアプリをご紹介していきたいと思います。まずは現状(2023/6/8現在)、唯一日本語に対応している「ドキュメントトーカ」です。

アプリ名・AppStoreリンク

「ドキュメントトーカ」

使える音声

「たかし」、「けいこ」、「太郎」、「花子」の4種類

価格

アプリ本体: 無料

サブスクリプション: 月額￥200または2カ月ごとに￥300(フォーカスを移動する度に読み上げられる「デモ版です」という音声を取り除くため)

現在確認されている不具合

「ローターで選択可能な言語」の「英語」にネイティブな音声を設定していない場合、英数字混ざりの文章を正しく読み上げない

ドキュメントトーカについては以上です。音声エンジンに対応したてということもあり、まだAndroid版ほどスムーズには読み上げられていないような印象ですが、お馴染みのはっきりとした明瞭な声をiPhoneでも使いたいという方にはお勧めです。

ドキュメントトーカの音声サンプル(ケイコ)はこちら: PLAY

英語対応エンジン
「eSpeak-NG」のご紹介

続いては英語を含め、100以上の言語(日本語は除く)に対応している高性能音声エンジン、「eSpeak-NG」です。NVDAユーザの方は聞き覚えがあるのではないでしょうか。

アプリ名・AppStoreリンク

「eSpeak-NG」

使える音声

100種類以上の言語に対応した多数のオリジナルボイスに加え、「Eloquence」社製ボイス8種類

価格

無料

現在確認されている不具合

特になし

eSpeakについては以上です。Eloquence社製の音声を含め多数の高性能音声が搭載されていますので、英文を読ませたい時などに活用してみてください。

eSpeakの音声サンプル(Joelle)はこちら: PLAY

まとめ

ということで、今回の記事ではiPhone・iPadがいつの間にか対応していた、サードパーティ製音声エンジンの設定方法と、お勧めのアプリ2つについてご紹介しました。

かなり急ぎで書き上げたので分かりづらいところも多いかもしれませんが、ぜひご参考にどうぞ。