AIに丸投げで本格的な楽曲を瞬間生成❣
~Suno AIのご紹介~


文章や画像、動画までもがAIで生成可能になっている現在。近年では、歌詞・ジャンル・簡単なイメージなどのテキストから本格的なボーカル付きの楽曲を作ってくれる生成AIが注目を浴びていることはご存じでしょうか。

今回はそんな楽曲生成AI、「Suno」について、LUCAの経験を交えてご紹介したいと思います。

🎧今回の記事でご紹介しているサイトには一部アクセシビリティの低い箇所もありますが、基本的な操作については問題なく実施できることを確認しています。


様々な弦楽器に囲まれたデスクで楽譜を書いているロボットのイラスト


「Suno AI」の概要

それでは早速、楽曲生成AI「Suno AI」の概要からご紹介します。

Sunoは所謂「生成AI」の一種で、簡単なイメージ、自作の可視とジャンル、または作りかけの音源などから本格的な楽曲を作ってくれるサービスです。

生成される楽曲は伴奏・ボーカル共に機械的に作成されたものとは思えないほど自然で、製作者の意図通りに曲を作ってくれます。また「Instrumental」のチェックボックスを選択してから生成することでボーカルを除いた楽曲も作成可能なので、自ら演奏するために出力することもできます。

現在のSunoのバージョンは3.5で、以前と比べて複雑な処理・長い楽曲の生成などが可能となっています。また金額別に3種類のプランが用意されており、主に下記のような違いがあります。

Basic Plan(無料)
・1日50クレジット(10曲分)を付与
・商用利用不可
・追加のクレジット購入不可
・混んでいるときは生成に時間がかかる
・2曲まで同時に生成可能
Pro Plan(月額$10、年間更新の場合は月額$8相当)
・毎月2,500クレジット(500曲分)付与
・商用利用可
・追加のクレジット購入可
・優先的に生成
・10曲まで同時に生成可能
Premier Plan(月額$30、年間更新の場合は月額$24相当)
・毎月10,000クレジット(2,000曲分)付与
・商用利用可
・追加のクレジット購入可
優先的に生成
・10曲まで同時に生成可能

無料プランと有料プランの最大の違いは商用利用の可否と著作権譲渡の有無でしょう。有料プラン登録中に作成した楽曲・音源については著作権がユーザに譲渡され、商用利用が可能となります。

なお有料プランの期間中に作成した曲の著作権はサブスクリプション解除後にもユーザ側に残りますが、逆に無料期間中に作成した曲の著作権は有料プラン加入後も譲渡されることはないので、良い曲ができてしまってから「有料プランに登録していれば...」と後悔してしまわないよう注意が必要です。

その他、生成された楽曲については無料プランであればmp3またはmp4、有料プランではそれに加えてwav形式でのダウンロードが可能です。


Sunoの使い方

アカウント登録・ログイン

Suno AIの公式アプリは2024年7月現在アメリカのストアからしかダウンロードできないため、日本ではブラウザ版からのアクセスが必要となります。まずは下記のリンクからSunoのトップページへ遷移しましょう。

https://suno.com/me

初回アクセス時には会員登録を求められるのですが、何故かページ内の「Sign in」ボタンから操作をしようとするとスクリーンリーダーにより読み上げられない画面へ遷移してしまいます。そのため、登録の際にはこちらのサインアップ専用画面から操作しましょう。

なお、メールアドレス・電話番号・パスワード等を登録してアカウントを作成する他、Apple・Google・Discord・Microsoftのアカウントを用いて登録することもできるようになっています。また登録の際に有料プランへの登録を勧められるかと思うので、著作権を気にせず利用したい方はその画面から支払いプロセスへ進みましょう。

楽曲の作成

アカウントの登録・ログインができたら、バナー部分のリンク「Create」から楽曲生成画面へアクセスしましょう。なお、生成方法として下記2種類が用意されています。

1. 楽曲のイメージから自動生成してもらう(難易度・自由度低)
「Create」の画面を開いて最初に表示されるフォームから自動生成する方法です。
「Song description」直下のフィールドに作りたい楽曲の簡単な説明を入力して「Create」ボタンを押下すると、AIが歌詞・局長・ボーカルを自動的に生成・ピックアップして、イメージに合った楽曲を生成してくれます。
歌詞・楽曲詳細を入力する必要なく簡単に生成できますが、その分含めたいワード・ボーカルの性別や声質などを指定することができず、自由度は低めです。
2. 歌詞・ジャンル・説明から生成してもらう(難易度・自由度高)
楽曲説明を入力するフィールドの手前にある「Custom」というチェックボックスを選択することで切り替え可能です。
※なお、つい先日の更新からチェックボックスがVoiceOverにより選択できない事象が発生しています。少し面倒ですが、iPhone・iPadから利用する場合には一度デスクトップモードに切り替えるか、画面認識機能を有効化してからページ中1つ目のチェックボックスを選択しましょう。
このモードでは歌詞を入力するための「Lyrics」欄、楽曲やボーカルの声質・ジャンルなどの詳細情報を入力するための「Style of Music」欄、及び楽曲名を入力するための「Title」欄が用意されています。
「Lyrics」欄では歌詞をそのまま入力する他、具体的なイメージから歌詞を生成してもらうボタンや完全にランダムな歌詞を生成してもらうボタン等が用意されています。自ら歌詞を入力する場合は3000文字以内に収めましょう。また歌詞の間に空行を入れ、「[Chorus]」や「[Verse]」などのメタタグを入力することで各パートの歌い方などを指定することも可能です。
「Style of Music」欄ではいくつか候補が表示されている通り、曲調・ジャンル・ボーカルの声質など、曲のイメージを具体的に指定することができます。ただし、細かく指定しすぎてもAIが認識・反映しきれない場合があるので注意です。
最後に「Title」に曲名を入力して「Create」ボタンを選択すれば楽曲生成が開始されます。

なお、どちらの方法で生成する場合でも、「Instrumental」というチェックボックス(「Custom」と同様VoiceOverでは選択不可)を選ぶことでボーカルの入らないカラオケ音源を生成できる他、「v3.5」(記事執筆時)というドロップダウンを変更することでSuno AIのバージョンを指定したり、「Upload Audio」というボタンから自作の音源(1分以内)をアップロードすることでその音源に基づいた曲を生成することができます。

作成した楽曲の確認・共有

作成した楽曲は生成完了時の画面、もしくはバナー内の「Library」というリンクから確認できます。

過去に生成した楽曲の一覧が表示されますので、確認したい場合には「Play ○○」というリンクから各楽曲を再生してみましょう。

またレイアウトが少しわかりづらいのですが、楽曲再生中にはそのタイトル・アートワーク(AIにより自動生成)・再生コントロールなどがまとめられたセクションが表示されます。そのセクション内にある「Share」を選択することで楽曲再生ページの共有が、「More Actions」ボタン内「Download」を選択することでmp3・mp4・wav(有料プランのみ)形式でのダウンロードが可能です。

なおSunoで生成した楽曲は他のユーザでも楽しめるよう自動的にトップページ上に共有されるようになっているのですが、この設定は「More Actions」ボタン内、「Visibility」から変更可能です。


生成された楽曲の紹介・完成度について

※2024/8/18編集: この度生成した楽曲を各種ストリーミングサービスにて公開することとなりましたため、本ページで無料公開していた音源は一度非公開とさせていただきます。ご視聴いただけるようでしたら、こちらのページから再生・ダウンロードをお願いします。

最後に、一番気になるポイント...楽曲の完成度についてご紹介します。

まずはLUCAが生成してみた楽曲をいくつか掲載しますので、良ければそれぞれ聴き比べてみてください。






LUCAの場合は少しでもオリジナリティが出せるよう全ての曲をカスタム(歌詞指定)モードで作成しているのですが、基本的な完成度についてはご覧の通り、かなり高めかと思います。

ただ2曲目では何故か一部謎の空白ができていたり、また今回掲載はしていませんが、曲の一部が意味の通じない歌詞に置き換わっていたりと、まだまだ不具合も多いようです。また作りたい楽曲のイメージについてもできる限り伝わりやすい文章で指定する必要があり、指示の出し方によって完成度が代わってくるところもあるようです。

...とは言っても、歌詞と楽曲のイメージだけでここまで完成度の高い音源を作成できてしまうSuno AIの実力には驚かされますよね。現在、より高性能なAIを積んだバージョン4.0の開発を行っているところということなので、今後の進化にも期待大です。


まとめ

さて、今回は歌詞・楽曲のイメージ・簡単な指示などから楽曲を自動生成してくれるAI、「Suno AI」についてごしょうかいしました。

既に売り物にできてしまうほど質の高い楽曲を作れるような実力があるサービスなので、一度無料プランで試してみては如何でしょうか。


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