視覚障害者向けに文字で説明❦
~ロングマフラーの巻き方8選~


寒い時期に役に立つマフラーですが、視覚に障害があると巻き方を覚えるのが大変で、ついつい適当な巻き方になってしまいませんか?

そういうLUCA自身、なんとかマフラーをきれいに巻きたくて複数のサイトを見比べながら巻き方を覚えるまでは、首に1周させて結ぶくらいしかできませんでした。

そこで今回の記事では、全盲の方でもロングマフラーを着こなせるよう、LUCAの知っている巻き方を8種類ご紹介したいと思います。

✳本記事に掲載している巻き方は、一般的なロングマフラー(レディース160cm以上・メンズ180cm以上)を用いることを想定してご紹介しています。また同名の巻き方でも様々な方法があるようなので、記事中でご紹介しているものはあくまで一例としてお考えください。


雪の結晶が描かれた赤い帽子とマフラーを身に着けた雪だるまのイラスト

◇ダブルループ
(難易度: ☆)

まずは難易度が低いにも関わらず、一工夫加えるだけでおしゃれに見える「ダブルループ」です。フィギュアスケートの技みたいな名前ですね。

  1. 長さが半分になるように、マフラーを2つに畳みます。
  2. 左に輪っか・右に両端が来るようにして、首に掛けます。
  3. 右側に来た端のうち、内側(首と直接接している側)を左側の輪に通し、左の方に避けておきます。
  4. 左側の輪を1度捻り、新しくできた小さな輪に残った先端を通します。
  5. それぞれの輪に通した両端を引っ張りながら形を整えます。両端をやや右、首に巻かれている部分をやや左に引きながら小さい方の輪を整えるときれいにまとまりやすいですよ。

◇襟建て巻き
(難易度: ☆)

続いては立てたコートの襟を包むように巻くと格好良い、「襟建て巻きです。

  1. マフラーの長さが1(左):2(右)になるように首に掛け、右端を左から首に1周させます(以降、「1周させる」と記載します)。
  2. 左側の端を、首元にできた輪の上から差し込み下から引き出します。
  3. 同様に右側の端も輪に通し、両端を少し下方に引っ張ります。
  4. 首周りの輪を立てるようにして形を整えます。

手順は簡単ですが、最後に上手くマフラーを立てるのには少し工夫がいる巻き方ですね。


◇クロスループ
(難易度: ☆☆)

ここからは中級編。マフラーの両端を編み込んでいくような巻き方の「クロスループ」です。

  1. 襟建て巻きと同様、まずはマフラーを首に1周させます。このとき、1周させた後の左右の長さが同じになるように掛けると巻きやすいです。
  2. 右側の端を、首元にできた輪の上から差し込みます。ただし、最後まで通さず、新たに小さな輪ができるよう、途中で止めるようにします。
  3. 続いて左側の端を持ち上げ、新しくできた輪に通します。
  4. 途中で止めていた右端を最後まで引っ張ります。
  5. 両端を引っ張って結び目を整えれば完成です。なお、マフラーの長さが足りる場合にはもう一編みするとボリュームが出て編み込み感がアップしますよ。

因みにクロスループと次項でご紹介するピッティ巻きはどちらも首周りが少し寂しくなってしまいがちなので、幅のあるニットマフラーで緩めに結ぶときれいに仕上がります。


◇ピッティ巻き
(難易度: ☆☆)

続いてはクロスループとほぼ同じ巻き方で大分違った印象を与えられる、「ピッティ巻き」です。

  1. クロスループと同様、両端の長さが均等になるように首に1周させます。
  2. 次はクロスループとは反対に、右側の端を首元にできた輪の下から差し込み、新たに小さな輪ができるように半分ほどのところで止めます。
  3. 左側の端を持ち上げ、新しくできた輪の内側から通します。
  4. 途中で止めていた右端を最後まで引っ張ります。
  5. 両端を引っ張って結び目を整えれば完成です。やや緩めに仕上げて、2重に巻いたマフラーの間から両端が垂れているような形にするのがポイントです。

「時間がないけど可愛く巻きたい」というときにぴったりの巻き方かと思います。


◇ダブル差し込み巻き・お団子巻き
(難易度: ☆☆)

中級編の最後は首元に大きな結び目ができ、長さ調節が楽な「ダブル差し込み巻き」、別名「お団子巻き」です。

  1. 首に掛ける前に、マフラーの中心に緩く結び目を作ります。
  2. 結び目を首の真ん中に当て、左右の端を首の後ろから回して両端を前に持ってきます。このとき、結び目を引っ張って引き絞ってしまわないよう注意してください。
  3. きつく結んでしまっていなければ、結び目の左右にトンネルができているかと思います。見つからない場合は首にかけたまま少し結び目を緩めて、左右から摘まんでみてください。
  4. 右の端を上から右のトンネルに、左の端を上から左のトンネルに、それぞれ通して下から引っ張ります。
  5. 結び目全体を包むように持ち下方へ引くと、結び目が丸く少しずつ締まっていきます。お好みの大きさまで調節したら両端を引いて首周りの長さを合わせてください。

気温・室温に応じて長さを調節したいときや、コートを開けていて首元が寂しいときなどにお勧めの巻き方ですよ。


リボン巻きの状態で外され、ピンクの布の上に置かれたネイビーのマフラー

◇リボン巻き
(難易度: ☆☆☆)

ここからは手順が複雑になるだけでなく、巻き方によって仕上がりが大きく変わってしまう上級編です。難易度は高いですが、上手に巻けると凄くおしゃれなので、ぜひお試しください。

まずはその名の通り、大きなリボンのように見える「リボン巻き」です。

  1. 長さが1(左):2(右)になるように首に掛けます。
  2. 右端を左手で持ち、首の前を横切るように左上に向けて持ち上げます。
  3. 持ち上げているマフラーを、その中心が首の中心と合うように三つ折りにします。
    ※イメージとしては左肩/左胸のところで1度折り返したマフラーを、また右肩/右胸のところで折り返すと上手く三つ折りにできます。
  4. 三つ折りにしたマフラーが解けないよう左手で摘まんだまま、これまで触っていなかった左端を首元に上から差し込みます。
    ※三つ折り部分(以下まとまり)の左上辺りを左手で摘まみながら、その裏側に垂れているマフラーの左端を右手で掴みます。その後、まとまりを束ねるようにして左端を首の上から遠し、右下の方向へ通すイメージです。
  5. 三つ折りにしたマフラー全てを束ねるように、裏側できつく結びます。
    ※首の上から通した先端を左方へ引っ張ってから、首の左側から延びているまふらーの上に通してコマ結びします。
  6. 全体を束ねている結び目の左右から延びた先端を軽く下方へ引き、リボンの形を整えます。

LUCAの説明が下手で申し訳ありません。リボン巻きは言葉で言い表すのが少し難しく、数多くのサイトを見て研究してもなかなかイメージがつきにくい巻き方なんです。

コツが掴めるまでは上手に巻けないかもしれませんが、可愛い巻き方なのでぜひ挑戦してみてください。


◇片蝶結び
(難易度: ☆☆☆)

続いての「方蝶結び」は、リボン巻きが完成したところから始まります。

  1. 前項の手順に沿ってリボン巻きをします。
  2. 右側に垂れているマフラーの先端を持ち上げ、同じ側の輪の後ろから前方へ通します。
  3. 通した部分が抜けてしまわないよう抑えながら、左側の輪の下側を掴んで左方へ引っ張ります。
  4. 右側の輪が完全に結び目の中に隠れたら、右の先端を引いて形を整えます。

同じリボン型でも、少しクールな印象に変わります。やや長めのマフラーの方が巻きやすいかもしれません。


◇ケーブル巻き
(難易度: ☆☆☆)

最後にご紹介するのは、シンプルさとクールさを併せ持ちながら首元も寂しくならない「ケーブル巻き」です。巻き方自体はリボン巻きよりもずっと簡単ですが、上手に巻かないとすぐに形が崩れてしまうので上級編に含めてみました。

  1. 左右の長さが均等になるように首に1周させますが、襟建て巻きやクロスループとは違い、首周りのマフラーに少し余裕を持たせます。
  2. 首に巻かれたマフラーの前側を軽く引っ張りながら、小さな輪を作るように1度捻ります。
  3. 新しくできた輪に、左端のマフラーを上から通します。
  4. 続いて同じ輪に、右端を下から通します。
  5. マフラーの両端を軽く引っ張り、首周りを少し広げるようにして形を整えれば完成です。

ケーブル巻きは手順2で首元のマフラーを捻って作る輪の大きさ・形によって仕上がりが変わってきます。ここの輪が大きすぎるとすぐに解けてきてしまうので、コンパクト目に抑えた方がいいかもしれません。


まとめ

さて、今回の記事ではロングマフラーの巻き方についてご説明してきましたが、如何でしたでしょうか。

ダブル差し込み・リボン巻きなど言葉で説明し切れないところやLUCAの語彙力が足りないところもあったかとは思いますが、マフラーを巻くときにご参考にしていただければ嬉しいです。

なお、本文中の画像で使用していたマフラーはこちら。どんな巻き方でもできるほどの長さとペンギンのワンポイント刺繍が特徴的なフリースマフラーです。
※スーパーセールの際に購入したページが削除されていたので、別ショップのリンクを掲載します。
楽天市場リンク: 「チャムス CHUMS エルモフリースマフラー CH09-1151」


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