視覚障害者ユーザにお勧めのカレンダーアプリ「minical」のご紹介


日々カレンダーアプリを使ってスケジュール管理をしているLUCA。これまではやや使いづらいところはありながらも比較的アクセシビリティの高いApple製のカレンダーアプリとMicrosoft Outlookアプリを利用していたのですが、先日Xにて非常に便利なアプリを教えていただき、一気に予定の管理が楽になったんです。

そこで今回は視覚障害者にとって非常に利便性の高いカレンダーアプリ「minical」についてお勧めポイントをご紹介していきたいと思います。

※今回ご紹介しているアプリの機能は全てiOSのスクリーンリーダー、VoiceOverにより操作できることを確認しています。


スケジュール帳に予定を書き込んでいる白いテディベアのイラスト。

アプリ情報

まずは今回LUCAが使い始めたカレンダーアプリ、「minical」の基本情報からどうぞ。

アプリ名
「minical カレンダー・スケジュール帳&カレンダーの共有」
ダウンロードリンク
AppStoreからダウンロード
デベロッパ
minical Inc.
対応OS
iOS/iPadOS16以降
※記事執筆時、Android版・PC版は提供されていません。
最新バージョン
2025年2月2日・Ver5.3.6(記事執筆時点)
機能概要
ロック画面・ホーム画面ウィジェットや複数の外部サービス連携に対応した、iPhone/iPad用のスケジュール管理アプリ

アプリ情報は以上です。次項からはminicalのお勧めポイント別にご紹介していきたいと思います。


お勧めポイント1: 月表示でも予定が一目瞭然

minicalの何よりもありがたい特徴が、「月表示でも登録されている予定を全て読み上げてくれる」という点です。

通常のカレンダーアプリでは1マス1マスの大きさが小さい月表示では予定のタイトルの代わりに色付の丸などが用いられることが多く、VoiceOverの読み上げもそれに合わせて予定の件数しか読み上げないパターンが殆どなんです。

勿論「○月○日、イベント2件」というように読み上げたところで選択・展開して中身を確認すれば各予定の詳細を確認することは可能ですが、この場合せっかく見やすくなっている月表示を一度抜ける必要があり、利便性が低下してしまいます。

それに対してminicalではアプリ本体・月表示ウィジェットのどちらでも日付の後に登録されている予定のタイトルを全て読み上げてくれるので、1回1回予定詳細を開く必要がありません。

更に各予定の詳細(時間・説明の一部)を見ようとアプリ内で日付を選択した場合でも、minicalでは月表示が消えることなく、画面下方に予定の一覧が展開するような仕組みになっているため、常にカレンダー・スケジュールを比較しながら内容を確認できるようになっているんです。


お勧めポイント2: 勿論各種サービスとの連携も

サードパーティ製カレンダーアプリに必須の機能である、外部カレンダーサービスとの連携も充実しています。

アプリそのものに外部サービスとの連携用設定が搭載されている訳ではないのですが、カレンダー連携の権限を与えるだけでiOS純正の設定アプリで追加したカレンダーアカウントの全てを取り込んでくれるため、Outlook・Googleカレンダー等大手のアカウントに限らず、どのようなアカウントでの予定でも同期することができます。

また予定の表示・追加時に利用したいアカウントも1タップで簡単に選べるようになっているので、誤ったアカウントを使ってしまうといった心配もありません。

※予定追加時に利用するカレンダーアカウントの設定項目ではカレンダー名のみが表示されますので、複数のアカウントを登録されている場合には事前に各カレンダーの登録名を変更しておくことをお勧めします。


お勧めポイント3: ウィジェットのアクセシビリティも再考

お勧めポイント3つ目は、ウィジェットまでアクセシビリティに配慮されているという点です。

大部分のカレンダーアプリではアプリ本体がVoiceOverに対応していても、ホーム画面・ロック画面に追加できるウィジェットに限りアクセシビリティが低いという状況に陥りがちなのですが、minicalでは大部分のウィジェットがVoiceOverに完全対応されています。

下記、ホーム画面・ロック画面ウィジェットそれぞれについて、アクセシビリティの対応状況をご紹介します。

ホーム画面ウィジェット

ウィジェット名アクセシビリティ対応状況
カレンダー(小)対応(元々表示される情報量が少ないウィジェット)
今後の予定(小/中/大)完全対応(日付・時間・予定詳細まで全て読み上げ可能)
TODAY(小)対応(一部分割されて読み上げられるなどユーザビリティ上の問題はあるものの、アクセシビリティは完全に確保済み)
予定&カレンダー(中)対応(一部読み上げが解りづらい箇所はあるものの、予定内容を含め対応済み)
2か月(中)部分的に対応(一部読み上げの不安定な箇所・読み上げ順の誤っている箇所あり)
TODAY & カレンダー(中)部分的に対応(一部読み上げ順の誤っている箇所あり)
3日(中)完全対応(日付・タイトル・時間まで全て読み上げ可能)
今週(中)対応(日付・タイトルなど問題なく読み上げ可能)
2週間(中)対応(日付・タイトルなど問題なく読み上げ可能)
3週間・4週間・先月・今月・来月(大)完全対応(カレンダーの形や予定のタイトルなど適切に読み上げ可能)

ロック画面ウィジェット

ウィジェット名アクセシビリティ対応状況
今後の予定(長方形)完全対応(時間・予定タイトルなど問題なく読み上げ可能)
2週間(長方形)部分的に対応(予定の件数等が読み上げられない他、一部読み上げ順などに問題あり)
次の予定(円形)対応(時間・予定タイトル等読み上げ可能)
新しい予定対応(元々ボタン1つのウィジェットであるため、読み上げ上も問題なし)

上記の表の通り、一部読み上げが不安定なものもありますが、大部分のウィジェットが読み上げに対応しています。特にホーム画面用の大サイズウィジェットなどは表示される情報量も多いので、VoiceOverと組み合わせて使うのに便利かと思います。


有料機能で利便性UP!

「お勧めポイント」としては無料機能ばかりをご紹介してきましたが、minicalではアプリ内課金(¥1,900買い切り)をすることで、有料版限定の便利機能を数多く使えるようになっています。

主な内容としては弱視ユーザに嬉しいフォントサイズ・色の変更、フォントやテーマ・アプリアイコンのカスタマイズ、登録済みの予定をコピーできる機能、無制限のテンプレート作成、週番号の表示機能等限定コンテンツの解放となっており、実はLUCAも使い始めて数日で課金してしまいました。

個人的には一度登録した予定をそのまま再利用できる「予定のコピー機能」と繰り返し入力することの多い予定をプリセットとして保存しておくことのできる「予定テンプレート機能」が非常に使いやすく、この機能だけでも課金した甲斐はあったと感じています。

カレンダーアプリの優良機能としてはやや高価ですが、1度購入すれば永久に使い続けられるものですし、便利な機能も盛りだくさんなので、気に入った方はぜひ有料版にも挑戦してみてください。


まとめ

今回はLUCAが最近使い始めた、視覚障害者にとって非常に便利なカレンダーアプリ「minical」についてご紹介してきましたが、如何でしょうか。

月表示での予定タイトル読み上げやアクセシビリティの高い各種ウィジェット等、他のスケジュール管理アプリにはない様々なお勧めポイントが搭載されているので、スマホで予定を管理されている方はぜひ一度使ってみてください。


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