Androidデバイスを自動化するならこれ一択!
~「MacroDroid」とお勧めマクロのご紹介~
本サイトでも何度かさらっと登場させておきながら、詳しくご説明したことのなかったAndroid向け自動化アプリ、「MacroDroid」...
ご存じの方も多いかもしれませんが、これ一つでありとあらゆる自動化が実現できてしまうというほどの神アプリなので、今回は改めてそんなMacroDroidの基本情報と、LUCAが自作したお勧めのマクロレシピを合わせてご紹介していきたいと思います。
ℹ️ 今回ご紹介する「MacroDroid」のアプリ本体はTalkBack等スクリーンリーダーとの互換性が高く非常にアクセシビリティの高い作りになっていますが、一部外部サービスと連携するマクロ等については読み上げ対応されていないサイト・アプリへ接続される場合があります。またサードパーティ製のレシピはセキュリティの確保されていないサービスへ誘導するようなものもありますので、他者製のレシピを利用する際にはご注意ください。

MacroDroidの基本情報
それでは早速、アプリの基本情報からご紹介します。
- アプリ名
- MacroDroid - デバイス自動化
- ダウンロードリンク
- Google Playストアからダウンロード
- デベロッパ
- ArloSoft
- 価格
- 無料(複数のマクロを広告なしで使い続けたい場合にはアプリ内課金必須)
- 対応OS
- Androidのみ
- ※iOSでは純正のショートカットアプリをご利用ください。
- 最終更新(記事執筆時)
- 2024年12月19日
- 主要機能
- ・トリガー/アクション/条件を順番に設定していくことで容易にデバイスの自動化を実現可能
- ・他者の作成したマクロをテンプレートとして保存/編集することができる
- ・必要な機能を選びながらマクロを組み立てていけるウィザード機能に対応
- ・ADB Hack/ルート化により利用可能となる高度カスタマイズ機能にも多数対応
アプリ情報については以上です。ご興味のある方は上記リンクからアプリをダウンロードした後、次項の手順に従ってマクロの作成に挑戦してみてください。
なお、毎日広告を視聴すれば、マクロ5つまで無料で作成・使用可能となっています。
マクロの作成・インポート方法
A. マクロの作成方法
最初にご説明するのは、自らマクロを作成する際の手順についてです。凝った条件などを付けなければ、作成自体はとても簡単かと思います。
- (1) まずはダウンロードしたMacroDroidアプリを開き、画面最下部のタブバーの中から「マクロ」を選択します。
- (2) タブバー右端の少し上に配置されている追加ボタンを押下し、マクロ作成画面を呼び出します。
※見つからない場合には一度画面をスクロールしてみてください。 - (3) マクロ作成画面が表示されたら、トリガー(自動化機能を呼び出すための動作・きっかけとなる条件等)から順番に選択していきます。「トリガー」欄の追加ボタンを選択しましょう。
- (4) 各種トリガーの分類が一覧表示されますので、目的のものを選び、更にその下に展開されるトリガーの一覧から使いたいものを押下します。
例えば音量ボタンのクリックに動作を割り当てたい場合には、「ユーザー操作」↠「音量ボタンの操作」を選択してください。
※直前に「Root/ADB Hack」と書かれた項目はルート化/ADBによる操作が必要となりますので、詳しい方のみ操作・利用するようお願いします。 - (5) トリガーによっては詳細設定の入力を求められますので、画面の指示に従って操作します。
例えば「音量ボタンの操作」を選んだ場合には押すボタンの組み合わせ・長さ・音量変化の有無などを尋ねられます。 - (6) 無事登録したいトリガー(複数でも可)を追加し終えたら、続いて同様に「アクション」欄の追加ボタンを選択します。
こちらもトリガーと同様に分類ごとに表示されますので、任意の項目を選びましょう。 - ★ アクションの組み合わせ方について: アクションはいくつでも設定可能で、基本的にはタイムラグなく、上から順に実行されていきます。
アクション間に待機時間を設定したい場合には「マクロ」↠「次のアクション実行前に待機」、その時々の条件(時間帯・マナーモードの設定状態等)によってアクションを分岐させたい場合には「条件分岐・繰り返し」から目的に合った条件分岐の型を選んでください。
なお、条件分岐・繰り返し・変数などについては説明が長くなりすぎてしまうため、本記事では省略させていただきます。気になる方は日本語で丁寧に解説をしてくださっている、「ジャパナイズ/Japanize」サイトで目的の機能を検索してみてください。 - (7) 追加したアクションを変更・操作したい場合には、アクション名を選択し、開いたダイアログ内からコピー・カット・削除・アクションブロックに変換等任意の項目を選択します。
- (8) 続いてトリガー・アクションと同じように、「条件」欄を追加します。なお条件の設定は任意で、「この時間帯だけ実行させたい」・「このアプリが開いている時にだけ実行させたい」など特定の実行条件をマクロ全体に付加させたい場合にのみ利用します。
- (9) 無事目当てのトリガー・アクション・条件の設定が済んだら、マクロ作成画面最上部の「マクロ名を入力」欄(必須)と「説明」欄(任意)を設定し、続いて画面右上の「その他のオプション」ボタン↠「カテゴリを選択する」からマクロのジャンル/分類を選択します。
なお作成したマクロは一覧画面でカテゴリ別に整理・表示されるため、ここで適切に設定しておくことをお勧めします。 - (10) 最後にマクロ作成画面右下にある「承諾」ボタンを押下して、作成したマクロを保存します。ここで「承諾」を押さず「戻る」ボタンなどを使ってしまうと変更が保存されませんので、ご注意ください。
※注: 一部トリガー・アクションの設定には、追加の権限を要する場合があります。その場合には丁寧に設定方法を指示してくれるので、手順通りに権限の付与設定を行いましょう。

B. テンプレートの検索・使用方法
MacroDroidではユーザが作成したマクロを簡単に「テンプレート」として共有できる機能を提供しており、テンプレートは自由に追加・編集できるようになっています。続いてはそんなテンプレートについて、検索・使用方法をご説明します。
- (1) まずはアプリを開き、タブバーから「テンプレート」を選択します。
- (2) テンプレート画面では最上部にカテゴリを絞り込むためのプルダウンや「今月の人気」・「高評価」・「新着」・「トップユーザ」といったジャンルの切り替えボタンが並んでいますので、お好みの条件を選んで目的のテンプレートを探しましょう。
- 画面中央の一覧表示から使いたいマクロを見つけたら、押下してレシピ確認画面を開きます。ここで含まれるトリガー・アクション・変数などを確認することができますので、念のためマクロの目的にそぐわない、怪しい外部サービスなどが混入していないか確かめておきましょう。
※基本的にアップロードされたレシピは開発者やほかのユーザにより常時確認・監視されていますので、無理に探る必要はありません。 - (3) 閲覧中のマクロを使いたい/編集したいと思ったら、画面右下の「承諾」ボタンからテンプレートを保存しましょう。一度保存したマクロは自作のものと同様、「マクロ」タブから確認することができます。
- (4) 自作のマクロ・追加したテンプレートを編集する場合には、タブバーから「マクロ」を選択し、表示されたマクロ一覧の画面から目的のマクロ名を選択しましょう。作成時と同じ画面が表示されますので、必要に応じてトリガー・アクション・条件を編集しましょう。
- (1) 端末のホーム画面へ移動し、ウィジェット追加画面を開きます(方法はご利用中のホームアプリによって異なります)。
- (2) 表示されるアプリ一覧の中から「MacroDroid」↠「カスタムウィジェット(幅1高さ1)」を選び、ホーム画面へ追加します。なおこちらの追加方法もホームアプリによって異なります。
- (3) ホーム画面へ追加しようとすると割り当てたいマクロを尋ねられますので、お好みのものを選択して登録しましょう。
- (4) 追加したショートカットアイコンを選択すれば、設定したマクロがすぐに実行されるようになっているかと思います。
- (1) まずはダウンロードしたファイルをお使いのファイル管理アプリ(本記事ではGoogle純正の「Files by Google」アプリを例にご紹介します)を通して任意の場所へ保存します。
- (2) 拡張子が「.zip」など圧縮形式になっている場合にはファイルを選択して解凍します。なお、Files by Googleをご利用の場合にはファイルを選択すると同時に解凍オプションが表示されます。
- (3) 解凍後のファイル拡張子が「.macro」になっていれば成功です。改めて解凍されたファイルを選択し、続いて表示される画面最下部の「アプリで開く」↠「MacroDroid」を押下しましょう。
- (4) 自動的にMacroDroidアプリが開き「マクロのインポート」画面が表示されますので、テンプレートの時と同様に「承諾」ボタンを選択して保存しましょう。
- ○Home Button Macro:
- ・物理ホームボタンのない機種向けに作成した、音量+ボタンの長押しで短い振動とともにホーム画面へ戻ることのできるレシピです。
- ・ダウンロード: Home_Button.zip
- ○Mute Switch Macro
- ・音量-ボタンの長押しでマナーモードのオン/オフを切り替えられるレシピです。マナーモードオン時には振動、オフ時には効果音が再生されるようになっていますので、音源を入れ替えてご使用ください。
- ・ダウンロード: Mute_Switch.zip
- ○Recent Macro
- ・端末を振るだけでバックグラウンドアプリの管理画面を開くことができるレシピです。ナビゲーションバーを非表示に設定したい方向けです。
- ・ダウンロード: Recent.zip
- ○Shutter Sound Switcher Macro
- ・マナーモードをオンにするとシャッター音はオフに、マナーモードをオフにするとシャッター音はオンに切り替わり、また状況をお知らせするためのトースト通知が表示されます。
- ※メーカー・機種によってはシャッター音の切り替えを許可していない場合があります。
- ・ダウンロード: Shutter_Sound_Switcher.zip
- ○Screen Readers Macro
- ・TalkBackが起動中であればPrudence、Prudenceが起動中であればTalkBackに切り替えてくれます。それぞれに異なる音声エンジンを設定すると切り替わったことがわかりやすいかと思います。
- ※ご利用には「Prudence Screen Reader」のダウンロードが必要です。
- ※環境によってはADB Hackの実行が必要になる場合があります。
- ・ダウンロード: ScreenReaders.zip
- ○Time and Battery Macro
- ・現在時刻とバッテリー残量を続けて読み上げてくれます。あえてトリガーは設定していませんので、お好みの動作/アイコンに割り当ててご利用ください。
- ※読み上げに用いる音声エンジン、時間形式、音量など各種設定が可能です。
- ・ダウンロード: Time_and_Battery.zip
- ○YouDownload Macro
- ・事前にダウンロードしたいYouTube動画のURLをコピーしておき、このマクロを実行することで該当動画のダウンロードページへ直接遷移することができます。
- ・遷移後はページ下方へスクロールし、「音声を録音」または「録画」の下方で無料の音質/解像度を選択してから「録音」/「録画」ボタンを押下してください。ダウンロード完了とともに画面表示が変わり、音源/動画ファイルがダウンロードフォルダへ保存されます。
- ・ダウンロード: YouDownload.zip
- ※Dirpyのサービス自体は合法ですが、ダウンロードした動画を無断で再配布することは法律上認められていません。必ず認められた範囲内でご利用いただけるようお願いします。
- ※無料の解像度・音質を選んだ場合でも、二十分を超える長さの音源/動画のダウンロードには有料会員登録が必要となりますので、ご注意ください。
C. マクロ実行用ショートカットアイコンの作り方
マクロには設定したトリガーから実行する以外に、ホーム画面に追加したショートカットアイコンから呼び出す方法があります。アイコンを作る際には、下記の手順に沿ってください。
D. 共有されたマクロのインポート方法
最後にご解説するのは、次項でご紹介するLUCAの自作レシピを含め、他のユーザから共有されたマクロファイルをインポートする(取り込む)方法です。
お勧めマクロレシピ集
さて、ここまでMacroDroidアプリの使い方について詳細にご説明してきましたが、ここからは実際にLUCAが自作したマクロレシピをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
1️⃣ ワンクリック便利機能✖️3
最初にご紹介するのは、極シンプルながらも、簡単なトリガーに割り当てることで一気に利便性をアップしてくれるマクロレシピ3つです。
2️⃣ シャッター音自動切り替え
続いてはマナーモードの状態に応じてカメラのシャッター音を自動的に切り替えてくれる便利なレシピです。
3️⃣ スクリーンリーダー切り替え
以前にPrudence Screen Readerの記事にてご紹介した、TalkBackとPrudence Screen Readerを切り替えるためのレシピです。
4️⃣ 時間&バッテリー残量通知
こちらは現在の時刻とバッテリー残量を、設定した音声エンジンで読み上げてくれる視覚障害者向けの便利レシピです。
5️⃣ YouTube動画のダウンロード
最後のレシピは、現存している数少ない合法且つ安全なYouTubeダウンロードサービス、「Dirpy」を通して簡単に音声・動画をダウンロードできるものです。
まとめ
かなり長文になってしまいましたが、今回の記事ではAndroidデバイスを自由に自動化することのできる神アプリ「MacroDroid」の使い方と、LUCA自作のマクロをご紹介してきました。
「マクロ」と聞くと「難しそう」というイメージが先行してしまうかもしれませんが、ご解説してきた通り、自作レシピを作るのも、他者製のマクロを利用するのもそれほど複雑ではなく、比較的理解しやすい作りになっているのではないかと思います。
トリガー・アクション・条件の組み合わせ次第で数えきれないほどの自動化機能が実現できますので、ぜひ無料版から試してみては如何でしょうか。